HOT SHOT! book
月1ペースで読んでいる小説の読書感想文です。
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石の猿/ジェフリー・ディーヴァー
●ジェフリー・ディーヴァー「石の猿」
めちゃくちゃ面白かった!上下巻をあっという間に読了しました。感想文は追って書く…つもり。

石の猿 上 (1) (文春文庫 テ 11-11)石の猿 上 (1) (文春文庫 テ 11-11)
(2007/11)
ジェフリー・ディーヴァー

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石の猿 下 (3) (文春文庫 テ 11-12)石の猿 下 (3) (文春文庫 テ 11-12)
(2007/11)
ジェフリー・ディーヴァー

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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

チーム・バチスタの栄光/海堂尊
●海堂尊「チーム・バチスタの栄光」
いまさらながらですが、文庫本になったので読んでみました。これもめちゃくちゃ面白かった!宝島社の文庫本は読み慣れてないので、慣れるまではちょっと違和感がありましたが…。こちらも追って感想文を書く…つもり。

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) (宝島社文庫 599)チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) (宝島社文庫 599)
(2007/11/10)
海堂 尊

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チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600) (宝島社文庫 (600))チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600) (宝島社文庫 (600))
(2007/11/10)
海堂 尊

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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

更新滞っています…
すみません、月イチペースで本を読んではいるのですが、更新が滞っております。
読了した本は下記の通り。今後時間を見て書こうと思っています。
現在読んでいるのは綾辻行人の「暗黒館の殺人」。
全4巻の大作、読了はまだ先になりそうです…。

■ハゲタカ2/真山仁
■後巷説百物語/京極夏彦
■動機/横山秀夫
■影踏み/横山秀夫
■深追い/横山秀夫
■真相/横山秀夫
ハゲタカ/真山仁
NHKでドラマ化された「ハゲタカ」の原作でシリーズ一作目。ここでは1989年の年末、まさにバブル崩壊のはじまりから2004年までの日本が描かれている。不良債権処理、住専、金融危機など、今となっては懐かしい言葉と共にバルクセール、プレパッケージ再生、バイアウトなどの専門用語が物語を支える、骨太の経済小説だ。
主人公の鷲津はニューヨークから帰国して、ニューヨークの投資ファンド運営会社を親会社に持つホライズン・キャピタルという投資ファンド会社の社長に就任する。そこで最初に手がけたのが三葉銀行のバルクセール。不良債権の一括セールだ。三葉銀行の担当者だった芝野と、日光ミカドホテルのオーナー令嬢である貴子の出会い、そして山野証券の破綻を機に始まる金融危機。瀕死状態に陥った日本企業を次々と買収してゆく鷲津の真意とは一体?
三葉銀行、日光ミカドホテル、山野証券を始めとして、「どっかで聞いたような…」というエピソードと企業名がてんこ盛りで面白い。作者は元・読売新聞社の記者だったと言うから、そのリアリティはお墨付きだ。「ハニーコーン」で知られる太陽製菓の買収劇など、もろにユニゾン・キャピタル=東ハト製菓の構図だし。バブル崩壊後の経営破綻はゴルフ場経営が原因である事が多い。当時、何故企業はすぐにゴルフ場経営に乗り出したのか…その裏事情なども明かされていて興味深かった。なんかラストで明らかになる事実よりも、途中の企業買収話の方がドラマティックで面白かった気が(笑)。
私は元々、他人の褌で相撲をとるような商売は好きではないが、この本を読んでますます銀行が嫌いになった。そして企業を金づるとしか考えない米国的投資ファンドも同様だ。企業は誰のためにあるのか、そして会社に就職するというのはどういう事なのか。就職したらお給料もらって定年まで勤めるのが当たり前と思っているサラリーマンだったら、考えさせられるエピソードが盛りだくさんの物語だ。
バブル崩壊や金融危機という経験をしても、日本はまだまだ甘かったんだろう。金融業界の不良債権処理に国民の税金が使われ、外資のファンド会社が食い散らかした挙げ句にボロ儲けするという構図。綺麗事を言っても、痛みを伴わない企業再生などあり得ないと私は思う。でも企業の経営不振の原因と責任は経営者にあるのだ。その事を理解せずに企業を私物化して、放漫経営、乱脈経営の上にあぐらをかく経営者など山ほどいるのだろう。ハゲタカと呼ばれる外資ファンド会社と、どっちもどっちだ。ま、私はどっちも鳥肌が立つくらい嫌いですが。他人の人生を犠牲にしてまで得たお金で贅沢な暮らしをするなんて、全然羨ましくない。そして経営者というのは経営手腕はもちろんだけど、それより人間としての器の方が重要なんじゃないかと思う。自分の会社の社長さんはどんな人ですか?そんな事をしみじみと考えたくなる事だろう。

ハゲタカ(上) (講談社文庫)ハゲタカ(上) (講談社文庫)
(2006/03/15)
真山 仁

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テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学

輪違屋糸里/浅田次郎
「壬生義士伝」以来の浅田次郎の新選組もの。しかも主人公が島原の芸妓という異色の設定である。糸里と言えば、新選組ファンなら芹沢鴨の殺害現場に居合わせた芸妓である事は既知の事だろう。殺害現場から逃走した後は行方知れず、という事しか伝わっていないため「実在した人物なのか?」という憶測も飛んだという“幻の登場人物”だった糸里。彼女が主人公となる物語で、新選組がどのように描かれるのか…新選組マニアの私にとっては興味津々のテーマである。
物語は音羽太夫が芹沢鴨によって切り捨てられる事件から始まる。音羽太夫を姉のように慕っていた糸里天神。彼女は新選組の土方歳三に恋しながらも、その想いを伝えられないまま新選組の内部抗争に巻き込まれてゆく。そして粛々と進められてゆく、芹沢鴨暗殺計画。恋か芸の道か。愛する土方のために、彼女はどのような決断を下すのか?芹沢鴨暗殺という闇の事件を、女たちの視点で捉えた異色作である。
「壬生義士伝」で新選組に対する土台がしっかりしている浅田次郎が描く幕末の世界は、まるで現代の出来事のように色鮮やかで生々しい。登場人物の設定はフィクションも多いが、それを感じさせない程に生き生きとした台詞回し。京都と江戸の文化や言葉遣いの違いがエピソードの中でさりげなく説明されていて、それが登場人物の設定に活かされている。同じ京都人でも商人と土着の住人士では文化も違うのだなぁ。そしてやっぱり私は江戸弁の毅然としたストレートな物言いがカッコ良くて好きだ。大好きな歳さんの江戸弁は、言っている様が想像できてしまうくらいにリアルでカッコイイ!菱屋の主の愛人であるお梅は江戸出身。彼女が京都弁の遠回しな嫌味に江戸弁で啖呵を切るシーンは清々しいの一言!そしてそんな彼女は、これまでの新選組ものでは描かれた事のなかった程イイ女として登場している。深紅の薔薇のように凛として美しい彼女。私の中では、主人公の糸里よりも彼女の方に鮮烈な印象が残っている。
とは言え、「壬生義士伝」で受けた衝撃に比べれば大人しい印象の作品。女たちから見た新選組、というテーマは面白いが、新選組マニアにとってはちょっと作りすぎという感がある。歳さんの恋愛についても、アレでは男性としての魅力は半減だし…。「燃えよ剣」のお雪との恋が切なくて美しかったのは、彼女を愛しいと思う気持ちがキチンと行動に出ていたからだ。「燃えよ剣」ではクラクラするほど色っぽくてカッコ良かった歳さん。それが本作では、なーんか煮え切らなくて弱音を吐いたりしちゃって、頭がいいだけで恋愛にはからきし不器用な男って感じでイマイチだった。まぁそこが人間らしくてイイと思う人もいるのでしょうが…。彼の存在は、糸里という女を魅力的に見せるための小道具に過ぎないのだなという印象。そして糸里の存在が後の土方に多大な影響を与えたのだ、という設定もしかり。果たしてその効果が充分にあったのか?については、私個人としては甚だ疑問だが。
まぁコアな新選組マニアが読むとちょっとガッカリする所もあるかもしれないが、知り尽くしたと思っていた隊士たちの新たな一面がかいま見れる作品でもある。芸妓という職業や京文化の華やかさについて興味がある人なら興味深く読めるのではないだろうか。

輪違屋糸里 上輪違屋糸里 上
(2007/03)
浅田 次郎

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浅田 次郎

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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

推理小説/秦 建日子
ドラマ『アンフェア』の原作。大好きなドラマの衝撃的だったラスト、原作では一体どうなっていたんだろうと気になったので今さらながら読んでみた。もちろんドラマとはラストは全然違うし、全体のストーリーも全然違う。でもこっちの方がコンパクトで、美しい仕上がりになっていたかな。確かに何かがちょっと物足りないような感じはするんだけども。
物語はドラマの前半とほぼ一緒。登場人物の設定が多少違うが、“探偵小説”としてスッキリした設定で、ちょっとしたギミックも心地良い。まぁドラマを先に見た人だったら、雪平はもう篠原涼子にしか見えない事でしょう。瀬崎もドラマのまんま。安藤がちょっとバカっぽい感じだけど、それはそれでいかにも年下の部下!って感じで良かったよ。作者はもともと脚本家なので、人物設定がとてもしっかりしている。シーンの描写はあっさりしてるんだけど、それが逆に読みやすくて良かったな。ちょっと目から鱗!って感じだ。
この小説を読んだら、改めて「この小説をよくあんな風に(良い意味で)脚色してドラマ化できたな~」と感心した。原作つきドラマってそのまんまだと面白味がないしあまりに逸脱した脚色だと白けるし、味付けが微妙なのだがこの作品はものすごく上手に生まれ変わったと思う。どちらもそれぞれ良い!小説は311ページという分量が、さくっと読めて丁度良い。特にラストの文章がとても良かったな~、そしてそのリアリティを証明するためにジョージ・ガモフとアインシュタインの例を持ち出しているのも面白い。挑戦的な題名に違わぬ挑戦的な設定で、推理小説好きならワクワクする事だろう。
まぁ小説がアンフェアではなかったか、と言われれれば微妙な造りだがそれも作者の思惑のうちなのだろう。さまざまな皮肉が込められたエピソードが散りばめられていて面白いよ。作者が脚本を担当したドラマは『HERO(5話)』『救命病棟24時(5話、6話)』『ビッグマネー!~浮世の沙汰は金しだい(1話)』『天体観測』『最後の弁護人』『共犯者』『ドラゴン桜』など。見た事のあるドラマばかりだ。て事は彼女のテイストは好みって事なんだな。これからも作家としても注目したいと思う。続編『刑事 雪平夏見 アンフェアな月』も発売されているし、文庫化されるのが楽しみだな!

推理小説 推理小説
秦 建日子 (2005/12/21)
河出書房新社
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死の開幕/ジェフリー・ディーヴァー
リンカーン・ライムシリーズで有名な著者の初期作品。12年前に翻訳された『汚れた街のシンデレラ』の続編である。その前作は未読なのだが、おおまかなあらすじは解説で紹介されていた。まぁ得てしてブレイクする前の初期作品というのは、作家に対する期待が大きい分だけガッカリする事が多いのだが、この作品はなかなか面白かった。ディーヴァーお得意のどんでん返しも健在。…それでもかなり粗の目立つ造りではありますが。
主人公のルーンはマンハッタンの映画制作会社で働く女の子。パンク・ファッションに身を包み、ハドソン川に浮かぶボートハウスで暮らしている。そんな彼女が偶然、ポルノ映画館の爆破現場に居合わせる。そこで彼女はその映画館で上映されていたポルノ映画の主演女優のルポを撮影しようと決意、彼女のインタビューを取りつけた矢先に今度は主演女優が事務所で爆死してしまう。死んでしまった女優の人生を描こうと彼女の周辺を探るルーンだが、そこで意外な事実に気づいてしまう。続く映画館の爆破事件、爆弾処理班のサムとの恋愛など、様々な事件が絡み合って物語は進む。真犯人のオチはちょっと作り込みが甘い感はあるが、ノンストップで読みたくなるミステリだ。
一番好きなのは、最後のオチ。直前の対決で一体どうなる事かと思ったが、うまーくまとまった終わり方で清々しかった。何と言っても主人公のルーンが魅力的な女性で気持ちいい。若さゆえの強引さはあるがそこがまたキュートで、10歳以上年上の男性との恋の駆け引きも初々しくて微笑ましい。ミステリに恋愛を持ち込む作品は死ぬほどあるが、この作品は恋愛小説としても読めそうな程。好意を持った相手が段々自分のテリトリに入ってくるゾクゾク感が上手に描かれていて、胸がキュンとする。でもこれはディーヴァー作品だからなぁ~ホントに彼は大丈夫?なーんて余計な心配しながら読むのもまた一興かな。
初期作品だけあって細かい所での詰めが甘い感はあるが、それでも充分楽しめるミステリ。もう少し真犯人の背景を描いてくれたら良かったかな~と思うが、恋愛小説っぽいミステリとしては上出来かも。まぁディーヴァーのファンなら読んでも後悔しないと思うけど、普通のミステリファンにはちょっと物足りないかもね。

死の開幕 死の開幕
J. ディーヴァー (2006/12/15)
講談社
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