HOT SHOT! book
月1ペースで読んでいる小説の読書感想文です。
201706<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>201708
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
アトランティスのこころ/スティーブン・キング
映画化もされたキングの最新作。これを読むなら、先に「暗黒の塔」(ダークタワー)シリーズ」を読んでおいた方が良いのかもしれない。私はそのシリーズをまだ読んでいないのだが、設定などが繋がっているような気がするのだ。それを読んでおいた方が、ラストのオチにも納得できるのかもしれない…私はファンタジー入っててちょっと苦手だったけれども。
 物語は大きく五つのパートに分かれている。一部はボビーの少年時代で、映画もここがメインになっているらしい。二部はそれから六年後、大学寮でハーツというトランプゲームにハマっていくピートが語る、キャロルとの出会いとヴェトナム戦争について。三部はさらに17年後、ヴェトナム戦争に従事したウィリーが戦中に再会したサリーや幼なじみのキャロルにした事を悔いながら生きている様を描く。四部は更に17年後の1999年、戦争から帰ってきたサリーが参列した葬儀で回想するヴェトナム戦争の悲劇を、そして五部はそれらの物語をまとめる完結編と言った造りになっている。
 原題は『Hearts In Atlantis』だ。このHeartsはトランプゲームのハーツにかけているんじゃないかと思うのだが、ハーツの綴りが分からなくて残念。このハーツというゲームは、絶妙なバランスで全ての物語に関わってくる。1966年当時、ヴェトナム戦争が若者に与えた影響とは何だったのか。反戦の立場と戦争に従事した立場から見たヴェトナム戦争がリアルに描かれている。これはアメリカ人が読んだらさぞかし心を打たれるのだろうが…正直私にはピンと来ませんでした、スミマセン。二部から四部までは正直言ってひたすら「長いなぁ」という感じだったのだが、ここの物語がなければ五部の感動はないのだ。下巻(二部~五部)の序盤は物語の背景もガラっと変わってちょっとツラいかもしれないけど、最後のちょっとしたギミックのために頑張って読みましょうね。
 映画は一部と五部で構成されているらしい。まぁ物語のおいしいとこ取りだね。なぜ彼らはそこまでやらなければならなかったのか、ヴェトナム帰りの兵士が今どのような状況に置かれているのか。その背景を知ってないとあまり感情移入できない。二度と戻らない過去、胸が疼くような切ない想い出。それは共有する過去がないと理解するのは難しいのではないかと思った。『刑務所のリタ・ヘイワース』」(映画題「ショーシャンクの空に」)ほどの感動を求めてはいけませんね。
アトランティスのこころ〈上〉 アトランティスのこころ〈上〉
スティーヴン キング (2002/04)
新潮社
この商品の詳細を見る

アトランティスのこころ〈下〉 アトランティスのこころ〈下〉
スティーヴン キング (2002/04)
新潮社
この商品の詳細を見る
スポンサーサイト

テーマ:本の紹介 - ジャンル:小説・文学

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright © 2004-2005 Powered By FC2ブログ allrights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。