HOT SHOT! book
月1ペースで読んでいる小説の読書感想文です。
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ジェラルドのゲーム/スティーヴン・キング
あとがきでは似たような設定に『ミザリー』を挙げていたが、私は『クージョ』に近いかな、と思う。両手をバンザイした格好で手錠に繋がれたまま放置される…。想像しただけで恐ろしい状況だが、そこに次々と新たな敵が現れるのだ。それは実在するものだったり、精神的なものだったり。そして最終的に彼女がとった行動、これがかなり読んでいて辛かったなぁ…。
 あとがきに「彼女はかなり出血する」と書いてあったので覚悟はできていたが、ものすごいスプラッタである。かなりグロテスクな小説もへっちゃらぴーな私だが、このシーンは電車の中で読んでいて力が抜けてしまい、これ以上読んだら貧血起こすかもしれないと思って読むのをやめた程。あまりにリアルな描写のシーンは読み飛ばさせてもらったよ。本を読んでいて気持ちが悪くなってしまったのは二度目かな…。ハッキリ言って、血や痛みに弱い人は絶対に読まない方が良いでしょう。傑作!っていう訳でもないしね…。
 物語は緊張状態におかれたジェシーの思考に過去の出来事を語る様々な“声”が入り込んできて、その“声”とジェシーが語りながら進んでいく。そういう設定から彼女の過去や現状が説明されていくのだが、そこらへんがちょっとイっちゃってて馴染めない人もいるかもしれない。そこがキング・ワールドとリンクする重要なシーンなのだけれども。
 1963年に起こった皆既日食が、この物語の大きなポイントになっている。そこで思い出すのが『ドロレス・クレイボーン』」(映画名「黙秘」)だ。この二作は、主人公が幻想の中で互いの姿を認め合う、という形でリンクしている。物語そのものは独立しているので、どちらから先に読んでもどちらかを読まなくても全く問題ないけれども。しかし本作は設定にいろんな要素を盛り込みすぎてしまい、今ひとつまとまりのない仕上がりである。特にラストのオチとも言える人物、この設定はなくても良かったかもね…。恐怖にはいろいろな形がある、というのを同時に感じる事のできる設定にしているのは理解できるが、ちょっと偶然に過ぎるきらいがあって素直に納得できなかったかな。でも絶対に経験したくないリアルな出来事の方が、現実にはあり得ないクリーチャーが出てくる物語よりもフィクションを感じる。そんな事に改めて気づかせてもらった作品として記憶に残るかも。
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