HOT SHOT! book
月1ペースで読んでいる小説の読書感想文です。
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緋色の研究/コナン・ドイル
思わず“オトナ買い”してしまったホームズシリーズ全10冊。これは記念すべきホームズのデビュー作だ。世の中にシャーロキアンと呼ばれる熱狂的なファンは多いが、シリーズを一作目から順に読んでいくと、いくつかの矛盾が発見されたりして彼等はそれを楽しんでいると言う。私はそこまでのファンではないが、ホームズシリーズは私の金字塔的な作品だ。私は小学生の時にホームズシリーズを読んでハマり、推理小説を貪るように読むに至ったのだ。と言うわけで今回は彼等の進言に従い、全巻を発行順に読んで行こうと思う。これはドイルが開業医時代に書いたシリーズ一作目である。
 物語はワトスンが戦場で怪我を負ってロンドンに帰ってきたところから始まる。友人と街でバッタリ出会い、ルームメイトを探していると言ったところ紹介してもらったのがホームズという訳だ。今で言う変人であるホームズは、初見でワトスンの経歴を言い当てる。家の中で化学実験をするのが好き、趣味はバイオリン演奏。それも有名な曲は全く知らず、自分で作曲した曲を弾く。推理の種明かしを「あっけないものだ」と批判すると機嫌が悪くなる。「探偵はスゴイ」と誉めると顔を赤くして喜ぶ。180センチの長身痩躯、鋭い鉤鼻で目つきは鋭く、結構ハンサムであるらしい。そんでもって天才ならではの変人ぶり…とくれば、思い出すのは京極夏彦の妖怪シリーズに登場する榎木津礼二郎探偵である。言い回しこそ違うが、彼の原型はホームズと言っても良いのでは?そしてそんなエノさんを何故好きかと言ったら…やっぱりホームズが刷り込まれているのである。何と言っても私の小学生時代の理想の男性はシャーロック・ホームズだったんだもんね!
 第二の殺人が起こった後、警部たちが集まっているホームズの自宅に犯人が呼び出されて逮捕、事件の全容が語られる事となる。その物語はアメリカを舞台にした壮大な復讐劇で、当時(19世紀後半)のアメリカ事情が偲ばれる。巻頭にモルモン教に関する現在の状況についての断り文が掲載されているので、だいたいの想像はつくのだが。犯人の職業についても最初の事件現場の検分から分かってしまったのだけど、それは単にこの物語を記憶のどこかが覚えていただけなのかもしれないな。
 この本の初版は昭和28年という奥付を見てビックリ!平成7年に77刷で改版され、翻訳も新しくなったらしい。私が買ったのは平成15年2月の98刷である。ものすごいロングセラーだ。最初の翻訳者はもう亡くなったらしいが、翻訳者の印税も大したもんなんだろうなぁ…なんて下世話な事を考えてしまったわ。ホームズ作品全般を引用した解説は素晴らしかったが、書かれたのが1953年というのにもビックリだ。何と言っても19世紀後半の作品である。これから古典の探偵小説を読みたいという人にはお薦めのホームズシリーズだが、今時の探偵小説に慣れちゃった人にはキツいでしょうね…。
緋色の研究 緋色の研究
延原 謙、コナン・ドイル 他 (1953/05)
新潮社
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