HOT SHOT! book
月1ペースで読んでいる小説の読書感想文です。
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陰摩羅鬼の瑕/京極夏彦
久々のシリーズ最新作。この日をどれだけ待ちわびていたか…!その熱い思いがあれば新書で750ページにも及ぶ重さも厚さも何のそのさ♪と思いながら読み始めたのだが…。うーむこれは…!シリーズ一番の駄作、だな。
 まず前置きが長い!長すぎる!シリーズ作品中で一番のテンポの悪さだ。今まで以上に余計なセリフが多すぎる&状況説明が多すぎるというのが原因だろう。そして物語に直接関係ないムダ知識の説明がいつもに増して長すぎる!今までは京極堂のウンチクを素人が聞いてきたのでそれなりに分かりやすかったが、今回はソノ道のオタクと一緒に疑問を提示しあいながらしゃべるのでなかなか結論が出ないのだ。今までの作品よりも議論の的が絞られているので分かりやすいと言えばそうなのだが、一つの事について長く語られすぎて話に飽きた。今までは一つの項目を説明するために違う分野の知識が引っ張り出されてきて…という感じでオタクの中にもインテリジェンスを感じたものだったが。今回はマジで、単なる“儒学オタク”の論争を読んでるだけ、じゃなかった?
 事件の真相を聞いて「そりゃないよ~!」と思ったのは、最後まで作者が隠した一文があった事。そしてもちろん、犯人の動機についても。いくつかの事件が複雑に絡まり合って、そこで人間の切ない欲望や狂気に満ちた渇望などが明らかになるこれまでの作品とは大違いの結末である。非常~に底の浅い事件を解明するために、無理矢理いろんな人の長話を付け加えて750Pにしたのね、という印象の物語だ。
 エノさんが失明する事は知ってたので、ついにその原因が分かる!と大いに期待していたのだが、原因については一切語られず…。しかも朝起きたらいきなり目ぇ見えるようになってるし…。この変わりぶりは一体何が原因なんだろう?担当編集者が変わったのか、京極センセがスランプなのか…。次回作のタイトルも発表されているのが、この調子では今後が大変心配である。日本に根付いた儒教と仏教の関係についての知識をひけらかしたい時以外は、読み返す事はないでしょう…。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) 陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず)
京極 夏彦 (2003/08/09)
講談社
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テーマ:京極夏彦 - ジャンル:小説・文学

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