HOT SHOT! book
月1ペースで読んでいる小説の読書感想文です。
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羊たちの沈黙/トマス・ハリス
言わずと知れた名作を改めて読む。『ハンニバル』を読んだらメチャクチャ面白かったので、その前の作品を読んでみたという経緯である。この作品が発表されたのは今から12年以上も前の事。当時は携帯なんて普及してないし、メールなんてツールもない。携帯があればねぇ~ラストの戦闘シーンであんなに苦労する事もなかったのにねぇ~。
 『ハンニバル』の感想文で「(レクター博士は)私には拘束服着て黒いマスクかぶってる変態オヤジ、みたいな記憶しかないんだけど…。」と書いたが、それは昔見た映画の拙い記憶であった事が判明した。第一マスクは黒くないようだし。本作を読むと、レクター博士がいかに知能の高いスノッブなオヤジであるかが良く解る。そして『ハンニバル』で嫌味な上司だったクレンドラーとの確執も描かれている。やっぱりこっちを先に読むべきだったな、まぁこれからまた『ハンニバル』読み返せばイイ事なんだけど。
 何しろ前作から12年も経っているので、様々な表記が『ハンニバル』の時とは変わっている。まず本作ではハンニバルは「ハニバル」と訳されているし、クロフォードも「クローフォド」になっている。何てったってパソコンの画面が緑色なんだもんね、何だか懐かしい気持ちになってしまった。当時の会社にあった電算機(って呼んでたんだよマジで!)ってスクリーンが緑色だったなぁ。そういう意味で言うと、今だったらもっと迅速に情報が収集できて犯人の身元が割れるんじゃないかとイライラするのだが、まぁそれは言っても詮無い事。時代背景を考えながら読まないとね。
 映画のポスターにも使われた不気味な蛾が、犯人の身元を割り出すきっかけになる。ふさふさとした毛に覆われた禍々しい柄。しかしそれがソリッドな地下室でひっそりと飼われている様は、何とも美しくて何故か静寂を感じさせるのだ。その風景にバッファロゥ・ビルの異常な行動がマッチしていて何とも言えない恐怖感を煽る。全体的にあまり色彩感のない描写なのだが、それだけに不気味さが増すのである。これを読んだら、『ハンニバル』が読みたくなる事必至。映画は原作とラストが違うらしいので、やっぱり映画を観る前にもう一度読み直す事にしよう。そして4月2日に放映される映画版『羊たちの沈黙』もエア・チェックする事にするよ。

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