HOT SHOT! book
月1ペースで読んでいる小説の読書感想文です。
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悪魔の涙/ジェフリー・ディーヴァー
ジェフリー・ディーヴァーは初めて読む作家である。『ボーン・コレクター』の原作者って事も初めて知った。『ボーン・コレクター』の主人公は四肢麻痺の安楽椅子探偵リンカーン・ライムだが、彼もこの作品にちょっぴり登場する。彼と主人公のパーカー・キンケイドは顔見知りという設定だ。要するにキンケイドはニューヨークでも有名な筆跡鑑定人って事なのね。
 物語は冒頭からいきなり意外な展開で始まる。市長に脅迫状を届けた人物がトラックに轢き逃げされて死亡してしまうのだ。犯人は〈ディガー〉と呼ばれるスナイパーを町に放った。〈ディガー〉は彼の指示がなければ無差別乱射を止めない。その犯人が死んでしまったら、この先一体どうなっちゃうの?てなスリリングな展開でぐいぐい物語に引き込まれてしまうのだ。う~んストーリーテラーだねぇ、J・ディーヴァー。登場人物の書き込みもしっかりしてて、感情移入もバッチリである。
 題名である「悪魔の涙」とは英語のiの上につく点の事。犯人が書いた脅迫状に書かれたiの字は、これが上にピンとはねて水滴のような形になっていたのだ。これをキンケイドは「悪魔の涙」と名付けた。これが重要なキーワードの一つ。キンケイドは文字の形以外にも文章の作り方やつづり方、スペルの間違いや文法的な誤りなどを細かく調べて、犯人像をプロファイルしてゆくのだ。これまでの筆跡鑑定の認識が変わる事間違いなし、めちゃくちゃ知的好奇心が刺激される設定である。
 しかし映画の『ボーン・コレクター』であれだけのどんでん返しを披露してくれたディーヴァーである。このままじゃ終わらないんだろうなぁ~と思ってたら、やっぱり!想像通りのどんでん返し、全く期待を裏切らない作家だなぁ。ところでこのディーヴァー作品に出てくる人物には、歴代アメリカ大統領の名前が多い。市長はケネディ、四肢麻痺のリンカーン、フィールディングにジェファーソン…。これは偶然なのか、それとももっと深い意図があるのだろうか?生憎アメリカの歴史に疎い私には理解できなかったのだが。また映画の話もよく引用されていて面白い。GWに『スター・ウォーズ』を見ておいて良かったな、そうでなければキンケイドにバカにされちゃうところだったわ。J・ディーヴァー、かなり気に入りました。『ボーン・コレクター』はもちろん、ライムものの続編『コフィン・ダンサー』も読む事にしますわ。
悪魔の涙 悪魔の涙
ジェフリー ディーヴァー (2000/09)
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