HOT SHOT! book
月1ペースで読んでいる小説の読書感想文です。
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人質カノン/宮部みゆき
この文庫本が本棚に入っているのに気づいて、ちょっとビックリした。少し前に、違う本と一緒に買っていたらしい。そのくらい、私にとっては“気にならない本”だったという事だ。宮部みゆきの短編は割と好きだが、外れる確率もかなり高い。何故かというと、彼女は明らかにショタコンだからだ。私は子供が登場する物語ってあんまり好きじゃない。思考回路が違う彼らに感情移入ができないし、理不尽な行動も“子供だから”で片づけられてはミステリは成り立たないと思う。まぁそういう人は、この本は読まない方が良いだろう。
 何しろ短編のほとんどの物語に子供が登場する。子供と言っても小学生から大学生まで様々だが、要するに自立していない人種という事だ。それ故に、彼らは家族に甘えきっている。人生でちょっとイヤな事があると、ふてくされて社会生活を放棄してしまったりする。『過去のない手帳』も『八月の雪』も、そんな彼らがとある事件をきっかけに立ち直っていくという物語。私にしてみれば「そんな甘えたさんが何を言ってやがる!」って感じなんだけど。
 『十年計画』は、途中までは割と面白かった。二人の女性の会話から読みとるシチュエーションを想像するのも楽しかったし。でもその楽しいシチュエーション当ても、裏表紙の解説でネタばらしされてて興ざめだ。表題作も残忍さだけが印象に残って、結局何が言いたかったのかイマイチ分からなかったし。この短編集は、ハッキリ言って“外れ”でしょう。
 日常のささいな出来事が、人の人生観を変えてゆく。同じように過ぎていくように見える毎日だけど、見方を変えれば自分も変わってゆくんだよ。そのような事を言いたかったのだろうが、う~ん、何か辻褄合わせな説教みたいでイヤだなぁ。宮部みゆきは東京の下町生まれ。人情溢れる町で生まれ育った彼女は、都会の我関せず的な人間関係を淋しいと思っているのかもしれない。人は淋しがりな生き物なのだなぁと、彼女の作品を読んでいるとしみじみ思う。人は見栄を張る生き物なんだなぁとも。でもそういうのって、ハッキリ言ってくだらない。と、私は思っちゃうんである。もっと若いうちに読んでいれば、印象も違ったかもね。
人質カノン 人質カノン
宮部 みゆき (2001/09)
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