HOT SHOT! book
月1ペースで読んでいる小説の読書感想文です。
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アンフェアな月/泰建日子
「アンフェアな月」
ドラマ「アンフェア」の原作となった「推理小説」の続編。池袋で発生した赤ちゃん誘拐事件。具体的な要求をしてこない奇妙な誘拐犯、そして事件は意外な事実を浮き彫りにして行く。ドラマとは違う結末を迎えた小説版アンフェア、でも雪平はもう篠原涼子にしか見えません…。

アンフェアな月―刑事雪平夏見 (河出文庫 は 13-2)アンフェアな月―刑事雪平夏見 (河出文庫 は 13-2)
(2008/05/02)
秦 建日子

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推理小説/秦 建日子
ドラマ『アンフェア』の原作。大好きなドラマの衝撃的だったラスト、原作では一体どうなっていたんだろうと気になったので今さらながら読んでみた。もちろんドラマとはラストは全然違うし、全体のストーリーも全然違う。でもこっちの方がコンパクトで、美しい仕上がりになっていたかな。確かに何かがちょっと物足りないような感じはするんだけども。
物語はドラマの前半とほぼ一緒。登場人物の設定が多少違うが、“探偵小説”としてスッキリした設定で、ちょっとしたギミックも心地良い。まぁドラマを先に見た人だったら、雪平はもう篠原涼子にしか見えない事でしょう。瀬崎もドラマのまんま。安藤がちょっとバカっぽい感じだけど、それはそれでいかにも年下の部下!って感じで良かったよ。作者はもともと脚本家なので、人物設定がとてもしっかりしている。シーンの描写はあっさりしてるんだけど、それが逆に読みやすくて良かったな。ちょっと目から鱗!って感じだ。
この小説を読んだら、改めて「この小説をよくあんな風に(良い意味で)脚色してドラマ化できたな~」と感心した。原作つきドラマってそのまんまだと面白味がないしあまりに逸脱した脚色だと白けるし、味付けが微妙なのだがこの作品はものすごく上手に生まれ変わったと思う。どちらもそれぞれ良い!小説は311ページという分量が、さくっと読めて丁度良い。特にラストの文章がとても良かったな~、そしてそのリアリティを証明するためにジョージ・ガモフとアインシュタインの例を持ち出しているのも面白い。挑戦的な題名に違わぬ挑戦的な設定で、推理小説好きならワクワクする事だろう。
まぁ小説がアンフェアではなかったか、と言われれれば微妙な造りだがそれも作者の思惑のうちなのだろう。さまざまな皮肉が込められたエピソードが散りばめられていて面白いよ。作者が脚本を担当したドラマは『HERO(5話)』『救命病棟24時(5話、6話)』『ビッグマネー!~浮世の沙汰は金しだい(1話)』『天体観測』『最後の弁護人』『共犯者』『ドラゴン桜』など。見た事のあるドラマばかりだ。て事は彼女のテイストは好みって事なんだな。これからも作家としても注目したいと思う。続編『刑事 雪平夏見 アンフェアな月』も発売されているし、文庫化されるのが楽しみだな!

推理小説 推理小説
秦 建日子 (2005/12/21)
河出書房新社
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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

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